かんざし(Ver 0.3)の細かな検索支援機能のまとめ


この記事は、2023年4月26日にTwitterに投稿したスレッド(連ツイ)の内容を取りまとめて再掲したものです。


AHK版かんざし(Version 0.3)の再公開を機に、取説を数年ぶりに読んでみたら、細かな検索支援機能の説明が細かすぎて分かりにくかったため、主な機能をピックアップしてまとめてみました。

まずはコードの修正なしで使える3つの機能から。

・かんざしの検索ボックス上で Ctrl+2 を押すと、入力語句全体を ” ” で囲むことができ、再度押すと ” ” 囲みをなくすことができます。Webのフレーズ検索の切り替えに便利です。(同様に Ctrl+3 では単語単位の ” ” 囲みのオン/オフ)

・Webブラウザやテキストエディタ、Word等で語句を選択した状態で、マウスの中ボタン(ホイール部)を押すか、Ctrl+Shift+i を押すと、ポップアップメニューから検索を実行できます。

・かんざしの検索ボックス上で ↑ や ↓ を押すと検索語句の履歴を辿ることができ、Alt+↓ では履歴のリストを表示できます。履歴にはホットキーやポップアップメニューからの検索分も含まれています。「さっき検索した語句を一部修正して再検索したい」というときに便利です。

続いて、ごく簡単なコード修正で使える付加機能を2つ。

・かんざしの検索ボックスを開くときに、Webブラウザやテキストエディタ上で選択中の語句を検索ボックスに取り込むことができます。kanzasi.ahkの中で「InputBoxActivate()」という部分を「InputBoxActivate(SelGet())」に変えてください。詳しくは取説のP31にあります。

・Web検索の結果は、デフォルトでは既定のブラウザの新規タブで開きますが、どのタブで開くかを指定もできます。修正箇所はkanzasi.ahkの「ini_browserwin := “”」の右辺と「WebOpen(0, …)」の数字です。詳しくは取説のP30にあります。何の検索結果をどのタブで開くか固定すると便利です。

ini_browserwin := “” の右辺に記述する内容は、使うブラウザによって異なります。

  • Chrome: “Chrome ahk_class Chrome_WidgetWin_1”
  • Edge: “Edge ahk_class Chrome_WidgetWin_1”
  • Firefox: “ahk_class MozillaWindowClass”

そのうえで、WebOpen(0, …) の 0 を 1 とか 2 とかにしてみてください。

以上、ご参考になれば幸いです。

ちなみに作った本人としては、ブラウザのタブ指定と、Ctrl+2・3での引用符切り替えは欠かせない機能です。逆に、ポップアップメニューでの検索は、実はほとんど使ったことがありません。でも、そういうニーズもきっとあるだろうと思い、実装してあります。

ポップアップメニューを出すときに使うマウスの中ボタン(ホイール部)はちょっと押しにくいので、もし多用なさる場合は、別のボタンに割り当てた方がよいかもしれません。多ボタンマウスに専用ツールが付属している場合は、そちらを使ってボタンを割り当てると楽です。専用ツールがない5ボタンマウスの場合は、kanzasi.ahkの「MButton::PopupMenuActivate(…)」という行の MButton を XButton2 にすると、マウス側面の「進む」ボタンでポップアップが出るようになります。