検索支援ツール「かんざし」 v0.4を公開しました


検索支援ツール「かんざし」の新バージョン(v0.4)をリリースしました。こちらのページからダウンロードできます。新バージョンの予告から公開まで、かなり時間がかかりましたことをお詫び申し上げます。

v0.4は、初めての方も気軽にお試しいただけるよう、ツールの提供形態や検索先のデフォルト設定を改良することに重点を置いたバージョンです。検索機能そのものは、従来のバージョン(v0.3)と比べて大きな変更はありません。

※現在v0.3をご利用中の方は、特にお困りの点がなければ、v0.4にバージョンアップする必要はありません。詳しくはこちらのページをご覧ください。

以下、v0.4の主な変更点をご紹介します。

v0.4の主な変更点

AHKなしで使える「入門版」が新たに登場

これまでの「AHK版かんざし」は、AutoHotkey(AHK)というユーティリティ(プログラミング環境)を別途インストールしないと使えなかったため、ちょっとだけ試してみたい方や、プログラミングはハードルが高いと感じる方には向いていませんでした。

v0.4では、従来と同様のAHK版に加え、AHKなしで使える「入門版」をご用意しました。exe形式のファイルを実行するだけで、かんざしが動きます。プログラミングやAHKスクリプトの知識は必要ありません。デフォルト状態での動作は、入門版もAHK版もまったく同じです。

多数の検索/辞書サイトをデフォルトで検索可能に

これまでのかんざしは、検索先の辞書ソフトや検索サイトを自由に登録していただくことを優先していたため、デフォルトではサンプル程度の検索先しか登録されていませんでした。

v0.4では、Web上の主要な検索サイトや辞書サイトが最初から検索先として登録されています(いずれも無料サイト)。入門版でもAHK版でも、インストール後すぐに検索を実行できます。

デフォルトで登録済みの検索先は以下のとおりです。

  • 検索サイト
    – Google日本
    – Google米国
    – Google英国
    – Google米国画像検索
    – Bing
  • パソコン上の辞書ソフト
    – EBWin4
  • 学習英英辞典サイト
    – Oxford Advanced Learner’s Dictionary(OALD)
    – Longman Dictionary of Contemporary English(LDOCE)
    – Collins Online Dictionary(COBUILDなど)
    – Cambridge Dictionary
    – Britannica Dictionary(Merriam-Webster Advanced Learner’s Dictionaryに相当)
  • 一般英英辞典サイト
    – Googleのdefine検索(Oxford Dictionary of English[ODE]相当と推測される辞書コンテンツ。詳しくはこちら
    – Wiktionary
    – Merriam-Webster(M-W)
    – American Heritage Dictionary(AHD)
  • 英和・和英辞典サイト
    – ロングマン英和辞典
    – プログレッシブ英和/和英辞典(goo辞書のコンテンツ)
    – ライフサイエンス辞書(英⇔和)
    – 翻訳訳語辞典(英⇔和)
    – 経済金融・証券会計訳語辞典(英⇔和)
  • 日本語辞典サイト
    – デジタル大辞泉(goo辞書のコンテンツ)
  • 日本語類語辞典サイト
    – Weblio類語
    – 翻訳類語辞典
    – 類語玉手箱
    – 連想類語辞典

加えて、「学習英英辞典サイトの串刺し検索」「一般英英辞典サイトの串刺し検索」「日本語類語辞典サイトの串刺し検索」という3種類の串刺し検索にもデフォルトで対応しています。

入力ウィンドウでの短縮入力に対応

入力ウィンドウ上で、長い文字列をキー数個で入力できる短縮入力の機能を搭載しました。検索でよく使う語句を登録しておくことで、作業を効率化できます。登録内容はテキストファイルで簡単に編集できます。

※AHKの特徴の1つである「ホットストリング」という機能をそのまま利用したものですが、かんざしではAHKなしの入門版でもお使いいただけます。

上の例では、「site:apple.com」「site:microsoft.com」「site:google.com」という入力を、それぞれ「,,a」「,,m」「,,g」という3つのキー入力で済ませています。

その他の改良点・新機能

取扱説明書がシンプルに

v0.3は、取扱説明書が50ページもある代物で、お世辞にも取っつきやすいとは言えませんでした(すみません)。v0.4では、もっと気軽にお試しいただけるよう、説明書を次の3種類に分割しました。

  • クイックリファレンスガイド(入門版・AHK版共通):かんざしの基本的な操作を2ページにまとめた文書です。主な操作方法はこの文書だけで一通りカバーしています。
  • 入門版取扱説明書/AHK版取扱説明書:操作や設定の方法をもう少し詳しく説明した、10ページほどの文書です。
  • AHK版カスタマイズガイド:AHK版かんざしで検索先やショートカットキーなどをカスタマイズしたくなったときに参照するための文書です。

検索履歴をログファイルに記録する機能を搭載

v0.4では、どの検索先で何という語句をいつ検索したか、ログファイルに記録を残せるようになりました。一件一件の検索について、実行日時、検索先、検索語句を自動で記録できます。1日や1週間の終わりに、検索履歴を見直して仕事や学習を振り返ったり、リサーチ作業についてレポートを作成したりといった場面で役立ちます。

選択語句の取り込みの成功/失敗をサウンドで確認可能に

アプリケーション内で選択している語句を取り込んで検索するときに、取り込みが成功したか失敗したかが、サウンドでわかるようになりました。たとえば、語句を未選択の状態だった場合や、思っているのとは別のアプリケーションがアクティブになっていた場合などに、取り込みが失敗したことを把握できます。

ポップアップメニューの操作性が向上

ポップアップメニューをキーボードで操作するときに、従来は↑/↓キーでカーソルを移動する方法しかありませんでしたが、v0.4ではアクセスキーを使った操作に対応しました。各項目に (G) のような形で付記してある英数字がアクセスキーです。たとえば、先ほどの画像のポップアップメニューなら、「g」キーを押すだけでGoogle検索を実行できます。

また、ポップアップメニューの中で、検索先のまとまりごとに区切り線を入れられるようになり、可視性が向上しました。

v0.4のダウンロード

かんざしはこちらのページからダウンロードできます。